しばしご無沙汰様でしたのみくはです(><)b
さていよいよ発表になりました2018年のAppleスペシャルイベント!
しかし!
iPadが……iPadがないよ!?
まぢで?
MacBook Proと同様に10月あたりこっそり発表されるのか、それとも来年3月に持ち越しなのか?
まぁいずれにしても今年は、順当にマイナーチェンジの年だったようですねぇ。
どのような発表だったのかは、公式サイトとメディアサイトで列挙されていますからそちらをご参照頂くとして、このブログでは相も変わらず偏りまくったエントリーなんぞしてみたいと思います。
とくに、どのメディアでもあまり取り上げられていませんでしたAIと、それに伴う各社戦略の違いについて思いを馳せてみました!
まずは新製品の初見なんぞしたためます
名前、分かりにくくない?
iPhoneの名前、ずいぶん分かりにくく、そして長くなりましたねぇ(笑)
『iPhone XS』『iPhone XS Max』『iPhone XR』って。
XSとXRじゃ、一見してどっちがエントリーモデルなのか分からないし、Maxって、一瞬Macなのかと思っちゃいましたよ。「iPhone Macバージョン? なんじゃそりゃ!?」みたいな(^^;
英語圏の人には分かりやすいのかしら?
ラインナップが煩雑すぎない?
iPhone 6はさすがに終売したようですが、iPhone 7はまだ残っているし、オンリーサイズだったSEがなくなって、iPhone 9とかどうするんだろうと疑問は残るし、まぁiPhone Xの『テン』はナンバリングではなく10周年記念モデルだと考えてもiPhone 9って来年出るの?ってやっぱり思うし、とにもかくにも、iPhoneのラインナップがどうにも煩雑。
もはや枕詞になりつつありますが、ジョブズさんがご存命だったら、こんなラインナップにはなっていなかったんじゃないかなぁ。製品が選びやすいのもAppleさんの特徴でしたのに。
まぁご存命だったらというなら、画面上部の切り欠き(通称ノッチ)も、カメラの出っ張りも絶対に許さなそうですが(^^;
主な特徴はデカくなったコトだけ?
iPhone XS Maxの6.5インチって……もはやiPad miniに迫る勢い(゚Д゚)
まぁ主な特徴はこれだけですかね。もちろんあらゆるスペックは向上してますが、これについては当たり前なので割愛です。
今年はマイナーチェンジの年ということで致し方ないでしょう。このガッカリ感も、来年への期待感になってよいのです(><)b
ちなみにぼくは、iPhone Xを横にして、PDF化したA4書類を読むので6.5インチは魅力的ですが、去年iPhone Xを買っちゃって、しかも4年縛りですから(ToT)、買い換えるほどでもないかなと思いました。今のサイズでも十分読めるし。
ところで4年縛りはデカいね……今まで2年だった買い替えサイクルにも影を落としそう。来年どうなることやら、っていうか来年どうしよう?
スペックとしては画素密度にたまげた!
サイト制作者としては、画素密度をこれ以上向上させるのはやめてくれ〜と悲鳴を上げたくなるほど(笑)の画素密度。
ですが大きくなったとはいえ最大6.5インチですから、画素密度の違いを肉眼で視認できるようなお目々の持ち主はそうそういないんじゃないかな(^^;
どっちかっていうと、458ppiもの高性能はiPadにこそ実装してほしいですね。
もやはノートPC並の価格!
にしても価格がね!
エントリーモデルであろうXRでも84,800円から!
XSで112,800円〜で、XS Maxで124,800円〜!!
もはやノートPCですわコレ。おいそれと買い換えられなくなりましたわマジで。
Appleさんは、iPhone Xの成功で気をよくしたのかな? 去年は、iPhone 8と同時リリースで、Appleのわりに弱気なマーケティングだと思ったのですけれども(笑)
そうそう、iPhone X発売当初は、販売の絶対数としては少なかったから大失敗だとメディアが騒いでおりましたが、決算が出たらiPhone Xは利益に多大な貢献をしていることが判明。各種メディアは手乗りは返したように成功例として扱うようになりましたねiPhone Xを(^^;
Apple Watchはどうよ?
あ、すみません。Apple Watchは持ってないし、引き続き買う気にならないので初見書けません(^^;
でも命を救う的なコンセプトはとてもいいなと思いました。
まぁできれば、常に心拍数を図らねばならない状況──つまりApple Watchを使わなければならない病気になることは避けたいところですが……
iPhoneは誰が買いかな?
少なくとも、去年iPhone Xを買った人は買う必要ないでしょう。(コレクション用途以外は)
iPhone 8をお持ちの方も不要かな。(写真にこだわりがある人以外は)
ということでiPhone 7以前で、そろそろバッテリーが心許なくなってきた人向けの端末でしょうね。とくにiPhone6はそろそろ買い替えが必要かと。
でも今年マイナーチェンジということは、来年メジャーチェンジの可能性が高くなりましたので、あと1年待てるならそれに越したことはないかと思います。まぁ待ってもキリがないともいえますが(^^;
AIから垣間見える戦略の違い
クラウドAI VS デバイスAI
ではここからは、余談かつ本題で『AIから垣間見える戦略の違い』について。
GoogleやAmazonが、クラウドでAI(人工知能)を動かそうとして──プライバシーの批判を受けたり、夫婦喧嘩ダダ漏れの事故を起こしたりしているのに対して、Appleは、iPhoneなどの個人ユースなデバイスでAIを動かそうとしてしています。
もし本当に、あのちっこいデバイスでAIがフル稼働できるのであれば、昨今のプライバシー問題、ひいては監視社会問題などを考慮すると、デバイス単体でAIを稼働させるのは非常にすぐれた戦略だと思います。
Appleが、本当に個人情報を収集していないのであれば。(まぁ内緒で収集しているのバレたら会社に大打撃でしょうから収集していないと思いますが。皮肉なことに、これは監視社会の恩恵か)
囲碁最強のAIでも、洗濯物ひとつ干せない
さて基本的な話からになりますが、AIにはビッグデータが必要で、この辺を掻い摘まんで説明するならば、よくある例えとして囲碁ですね。
一昔前の囲碁AIは、過去の膨大な棋譜(教師データ)をぜんぶ記憶して、そっから最良の手を導き出すという方法でした。その教師となる棋譜がビッグデータというわけです。めちゃくちゃ端的に説明してますが(^^;
ちなみにこの時点で、もはや人間には勝ち目がなくなったわけですが、近年のAIはさらに進化して、教師データがなくても、AI内部でひたすらに自己対局を繰り返すことで、教師データ有りのAIよりも強くなっちゃったそうです。
まぁでも、教師データの有無でAIがどうなるのかは意見が分かれるようですが。詳しくは外部サイトのページで。
話戻して、囲碁というごく制限されたルール内でAIが人間に勝とうとするだけでも、それはもうとんでもなく高性能なコンピュータが必要なわけです。
だから現状では、AIでいろいろやろう(汎用AI)としたら、高性能なコンピュータ群のあるクラウドに個人情報を送信するのもやむを得ないかなぁと思います。
まぁもっとも汎用AIが本当に実用化できるのかは、まだ意見の分かれることではあります。
ぼく個人としては、汎用AIができるのならぜひとも使いたいと思いますが、いまはまだ実用化されてません。囲碁最強のAIであったとしても──例えば洗濯物を干したあとに買い物に出掛け、それからホームページを作り続けてその後夕食を準備し、夜はブログを書く……なんてこと(ぼくの生活(^^;)を囲碁最強AIにやらせようとしてもできません。
お一人様歴ウン十年の自分としては、そろそろメイドロボが欲しいのですが……脳に当たるAIだけでもまだのに、身体に当たるロボともなると何十年年先になることやら?
あ、でもルンバ君には非常に助けられてますね! つまり『効率よくゴミを吸い取る』ような専用AIならすでに実用化されているわけで、だからこそ専門職がヤバイといわれているわけです。
また話ずれた(^^;
つまりいまのところ、凄まじいスペックと金額のコンピュータがないとすごいAIにはならないわけですが、日進月歩どころか秒進分歩のIT業界にあっては、あと数年もしたら、iPhoneサイズのデバイスに、それなりのAIが搭載できるかもしれませんね。
そうしたら個人情報をクラウドに上げて、リスクに晒す必要はなくなるわけです。
情報収集の目的は『画面の外』でのビジネス転用
ですがハードウエアの性能以上にやっかいなのが、ビジネスのほうですね。
GoogleもAmazonも、あらゆる個人情報をビジネスに使おうとしています。
個々人に最適な広告を表示させたり、各人が好みそうな商品をレコメンド(提案)してきたりはすでに実用化していますが、それはあくまでネットの中の話です。GoogleやAmazonはこれをオフライン……つまりリアルでもやりたいのだと思います。そうしないと売上が伸びませんしねぇ。
例えば、ぼくが渋谷にいるのか沖縄にいるのかで、すでにスマホの広告表示はもちろん、検索結果も変わっています。これも、佐々木という個人の位置情報をGoogleが特定できているからなせる業ですね。いまはまだこの程度ですが、これがもっともっと進み、拡張現実とか交えることで、そりゃもう街中Googleの広告だらけ、立て看板や街頭広告なんて無用の長物、スーパーに入ってもAmazonがオススメしてくる野菜を買う、ってかスーパーもAmazonグループ……なんてことになるかもしれません。
その先兵として、GoogleはAndroid OSを無償で提供し、AmazonはAIスピーカーAlexaを安価で売ったりしているわけです。
もう遙か昔、Googleが地図を無償提供し始めた直後は「無償の地図ってどうやってマネタイズするの? ってかストリートビューまでやって回収できるの?」と囁かれていたしぼくもそう思っていましたが、かの会社は来たるべきAI社会を見据えていたのでしょうね。恐ろしい……
タダより怖いものはない、というのは本当ですね(^^;
あ、GoogleやAmazonに批判的な感じで書いてしまいましたが、ぼくは広告やレコメンドが悪だとは思ってませんし、最適化された広告やレコメンドは、それはそれで価値があると思っています。
ですが行き過ぎると、やっぱり監視社会の様相を呈してくるので薄ら寒くなる思いはありますね。監視とは、実際にカメラで見られていなくてもいいのです。『監視されている、かもしれない』と考えがよぎるだけで、それは『実際に監視されている』のと同じ効果を持つそうですから……
そんなわけでGoogleもAmazonも、個人情報というビッグデータは是が非でも欲しいでしょうから、デバイスの性能がどれだけアップしようとも、クラウドでAIを動かすことは止めないでしょう。
Appleは端末売ってナンボだからこそ
そうして、これに異を唱えるのがAppleというわけです。
なぜならAppleは、GoogleやAmazonとビジネスモデルが根本から違うから。
そう、Appleはいまだ、昔懐かし端末売りの会社なのです!
近年はApple MusicやiCloudなどのサブスクリプション売上もアップしてますがiPhoneの売上に比べたら……お小遣い程度ですからね(^^;
端末売りのAppleは、個人情報を収集する必要はないのです。正確にいえば、どこの誰さんがiPhoneを買ったとか、この人は新製品のたびにiPadを買い換えるとかの情報は持っているでしょうが、『佐々木という人物は、週末になるたびにアキバにあるメイドカフェAに通っている、であればアイドルBにも興味あるだろうからあのCDをレコメンドしよう』みたいな行動履歴は収集する必要ないのです。
そういった個人情報は収集しませんが、手元のiPhoneで蓄積して、ぼくらの生活がより便利になるよう分析、そして提案をしてくれるというものなのですね。
まぁすでに十分便利なのに、これ以上提案する余地があるのか、ぼくの脳では思いも付きませんが(^^;
それよか、iPadやMacBookをより軽く、バッテリーをより長保ちさせて欲しい……
AI化によって、生活の利便性は上がらないのに仕事はなくなる!?
ということで、ビジネスモデルの違いから、クラウドAIかデバイスAIかが分かれるというわけです。
ちょっと前まで、ビジネス系メディアでは『Appleがいまだ端末売りから脱却できずもう先がない』……とかよく書かれていましたが、プライバシー保護の潮流を見るに、端末売りモデルが必ずしも悪いとはいえなくなってきたとぼくは感じてます。
その証拠といわんばかりに、Appleの時価総額が1兆ドルを超えましたし。ってか1兆ドルって……想像つきまへん(^^;
AI社会の到来はもう待ったなしだと思いますが、それがクラウドAIになるのか、デバイスAIとなるのか、さらには専用AIにとどまるのか汎用AIが実用化されるのかによって、テック企業の勝者がどうなるのかがガラリと変わるかもしれません。
果たして人類は、プライバシーを提供する代わりにより一層の利便性を取るのか否か。どっちを選択するのかな? 慣れれば気にならない、みたいなこともありますしねぇ。
ぼくの勝手な妄想ですとこんな感じ。
- 汎用AIが生活に浸透するレベルになるのはまだ当分先。早くて10年先とか。
- そうなると、そこまで生活の利便性があがるような提案をAIはできない。
※専門職や、それを補佐する職業はAIに取って代われる可能性十分あるけど、『生活』というルールなしの汎用シーンに専用AIでは弱いし、情報提案だけではなくロボという身体を伴ってサポートしてくれないと、本当の意味での利便性は上がらない。
あ、でも、床掃除ロボ、窓拭きロボ、お風呂掃除ロボ、炊事ロボ、買い物ロボ(または宅配ドローン)……など何台ものロボに囲まれれば便利か!? - まぁいずれにしても、専用AI搭載のデバイスや小型ロボが向こう10年の主流になるならばクラウドAI化する必然性があまりない。デバイスAIで十分。そして10年したらデバイスAIが超高性能化いているかも。
- デバイスAIでコト済むなら、プライバシー保護の潮流からも広告依存のGoogleが今後は苦しくなる(成長が見込めないと市場に判断されてしまう)。
- あとなんだかんだいって、小売・流通・決済、ひいてはクラウドインフラを制覇しているAmazonが、AIとか関係なくすでに強すぎ。
- もういっそ、AppleとGoogleがくっついてAmazonに対抗すべきでは? 中国勢もすごい勢いだしね。
- ちなみに日本企業は、どうあがいてもAmazonに勝てないのでは? 某R社とか、Amazon追いかけるだけの楽天的な戦略(笑)じゃやばいと思います。
という感じですかねぇ。
まぁとにもかくにも、今後のITはどうなるのか思いを馳せられた発表会なのでした!
カテゴリー:iPhoneの選び方