このエントリーのためにSmart Keyboardを買ってきたみくはです(^^;
さて今回は、iPad ProとMacBook(無印)、買うならどっちがいいか、はたまた使い分けはどうするのか?を考えてみたいと思います。
AppleさんがiPad ProのノートPC化を鮮明に打ち出したことで、MacBookとガチンコで競合することになりましたからね。
しかし入っているOSはiOSとmacOSで違いがあります。
果たしてぼくたちは、いったいどちらを使えばいいのやら(^^;
ということで考えてみたいと思います。
なんと、MacBookのほうが軽いんです!
最近、遅まきながら気づいた驚きの事実なのですがなんと!
『iPad Pro 12.9インチ+Smart Keyboard』と『MacBook(無印)』を比べると……
2018年4月現在、MacBookのほうが軽いんです!(゚Д゚)
上写真の通り、第一世代のiPad Pro 12.9インチWi-Fiモデル(約704g)とSmart Keyboard(約338g)合わせると総重量が1キロ越えてました……キッチンスケールではエラーに(^^;
ということで第一世代iPad Pro+Smart Keyboardの総重量は約1042g
第二世代 iPad Pro 12.9インチ(Wi-Fiモデル)の場合は、カタログスペックでは677gとあり、第二世代はぼくは所有していませんのでカタログスペックで計算すると『Smart Keyboard 338g + iPad Pro 12.9インチ 677g = 1015g』となります。
これに対してMacBookは920g……!
まぁMacBookのカスタマイズによって若干違いは出てくるようですが、デフォルト状態だとMacBookのほうが軽い、というのは驚愕でした(^^;
これまでに、読者さん数人から「MacBookは重いので、iPad ProをノートPC代わりに使いたいのですがどうでしょうか?」という質問を頂きましたが、MacBookが重いというのは、おそらく、MacBook Proのこと、または旧式のことだと思います。
なので『最新のMacBook(無印)は、iPad Pro 12.9インチ+Smart Keyboardより軽い』ということは心にとめておいてください。
だから『軽い』という理由でiPad Pro 12.9インチをノートPC代わりに使うと(いまはまだ)残念なことになります。そもそも論として、iPad ProがノートPCとして機能するのかという問題も出てきますので(後述)。
それとiPad Pro 10.5インチ+Smart Keyboardの組み合わせでしたら、さすがにMacBookより軽いでしょうけれども、そもそものインチ数が違いますからね。
ぼくは、10.5インチ用Smart Keyboardでは、キーが小さすぎてタイピングできませんでした。女性の手ならギリギリ打てるか?といったところかと思います。
とにもかくにも「MacBookって思いのほかすげぇな」と思った次第です。
iPad ProはノートPCにならない!
マウスが使えるようになるまでは
ぼくは、MacBook Proを背負ってサテンとかにいって物書きすること多いんですが……重いんすわ(^^;
その重量から、肩こりが悪化してしまいまして。
モバイルバッテリーや電源アダプタなど、重いアイテムは極力減らしたのですが、それでも肩こりは軽減せず。
なので「これはもうMacBook Proをどうにかするしかないな」と思って、まずは、手元にあったiPad Pro 12.9インチに目をつけたのです。
iPad Pro 12.9インチならばMacBook Proより軽いし、文章書く程度なら使えるのではないかと。
ですが使ってびっくり。文章を書くにも大変だったのです……!
なぜ大変なのかというと、文字を範囲選択するにも、カーソル位置を直すにも、画面とキーボードを手が行き来しなくちゃならんのです。
ぼくは肩こり以外にも腱鞘炎も患っておりまして(><)、あと腰痛持ちだし(ToT)、机に座っているだけなのに満身創痍ですがそれはともかく(^^;、キーボードとマウスの往復でさえ腱鞘炎になったというのに、腕を持ち上げねばならないキーボードと画面の往復では──
「操作に慣れる前に肩が壊れるワ!」
──と思った次第です(^^;
しかもです。画面スクロールするときは腕を宙に浮かせておかねばなりません。マウスホイールなら、手首をテーブルに付けておけますでしょ? でもiPad Proを立てて画面スクロールする場合は、腕を空中で支えておかねばなりません。
これが30分も使っていると疲れてきて、ヒジを机について操作するようになり、猫背になって姿勢まで悪化してしまいました。
さらにです。文字修正したくてカーソル位置をその文字に合わせようとすると、ぼくの太い指では文字が隠れて見えんのです(ToT) だからカーソルがズレることしばしばで、矢印キーで微調整せねばなりません。マウスならこんなことあり得ません。
オマケに画面が汚れる汚れる(^^; 画面を触るほどに指紋が気になって仕方がなくなります。
それもこれも、マウスを使わせてくれないのがいけないわけです。
iOS11になって、両手でのタップ操作が可能になったとしても同じことです。上記のような細かい操作はタップでは不向きなのです。
Appleさんがこれに気づいてくれない限り、iPad ProはノートPCの代替にはならないとぼくは考えております。
もちろん、ちょっとしたメールやメッセージを返信するくらいならいいと思いますが、それはiPhoneのフリック入力だって可能ですしね。
ノートPCにはやっぱりmacOSがイチバン! 今のところは
『iPad ProのノートPC化は無理』ということで、次に目を付けたのがMacBook(無印)で、そのスペックを見てぼくは驚愕したわけです。
重量920gだと……!?
このときようやく、iPad Pro 12.9インチ+Smart Keyboardより軽いことに気づきました。
こうなるとですね。
ぼくの場合は、ひとえに軽量化のためにiPad ProのノートPC化を検討していたわけですが──マウスが使えないから執筆にも四苦八苦しているというのに、それでも我慢して使おうとしていたのは軽いから、という理由だったわけですが!
MacBookのほうが軽いなら、iPad ProをノートPCとして無理やり使う必要ないじゃん(^^;
いままで通り、お絵かき専用端末としてiPad Proを使おうと思います。ぼくにとってはそれでも十分に価値ある端末ですし。
さらにiPad Proに入っているiOSは、いまだ細々と様々に制限があるんです。
例えば、ぼくはサイト制作も生業としていますが、サイト作るにはどうしてもAd○beのソフトを使わねばなりません。バージョンアップするほどバグが増えるのにサブスクリプション制のAd○beソフトには、もう本当にハラワタ煮えくりかえる思い(゚Д゚)なのですがやむを得ないのです。
でも、サイト制作系ソフトのフルバージョンはiOSには入りません……orz
さらに日本語入力もATOKが使えない。ソフトウエアキーボードでは使えるようになりましたが、物理キーボード接続ではいまだ使えないのです……! Smart Keyboard接続でもATOKは使えませんでした。
かてて加えてiOSの漢字変換は、2018年4月現在、以前よりマシになったものの、ぼくはまだまだと思います。この辺いい加減、人工知能とかでなんとかならんのですかね?
さらにここからは、ぼくの機種固有の問題かもしれませんが、スペースキー押したあとの変換がワンテンポ遅れること多発するんですよ、iOSは。そうするとどうなるのか? 変換前にエンター押しますから、範囲選択されていた文字が消えるのです。おいおい(^^;
と、いふことで。
Dockやマルチタスクやファイル管理は、iOS11でだいぶ改善されそうですが、そうであっても、ぼくの全業務をiPad Proで行おうとするのはまったく無理があるのですね。
でもMacBookなら、そのすべてができる。
もちろんマウスも使える。
しかも軽い!
まぁガチのグラフィック用途にはスペックがやや心許ないですが、それはiPad Proも同様ですし。
OSの制約がない・古くからのソフトが使えるという点でも、現時点では、ノートPC用途にはMacBookのほうが遙かに勝っていると思う次第です。
そりゃあMacBookはノートPCだからね、って感じですが(^^;
iPad ProとMacBookは適宜使い分けよう
iPad ProはノートPCの代わりにまだなれないと思いますが、だからといって仕事で使えないといいたいのではありません。
ぼくは仕事でもiPad Proをけっこう使います。まぁだから購入したんですが(^^;
では何に使うのかというと、それはもちろん、手書き入力したいときですね。
イラスト作画はもちろん、図解しながら考えたり、手書きメモしたり、手書きの指示書を書いたり、赤字校正を入れたり、写真のパス抜きをしたり。
そういうときに、iPad Proにサッとファイルと飛ばしたり、はたまたMacBook Proに接続して液タブ代わりに使ったりして、MacBook Proではできない『手書き入力』に、iPad Proは重宝しておりますね。
ちなみに、iPad Proを液晶タブレット化して使う方法は『iPad Proを液タブ化 & Apple Pencilでクリスタに描く!』をご一読ください。
さらにぼくは、iPad Proは10.5インチも12.9インチも持っておりますので、MacBook Proのサブとして使うときはiPad Pro 10.5インチを使い、ガチでお絵かきしたいときはiPad Pro 12.9インチ単体で作画する──などと使い分けております。
設備投資がかさんでしまいましたが、投資しただけあってそれに見合う仕事環境を作ることができました。仕事なので回収もできますしね(^^;
そんなわけで、iPad ProをノートPCの代わりとして使うのではなく、ノートPCのサブとして使う、この方法が2018年現在はベストであるとぼくは考えております。
さらに2018年3月には、iPad(無印)でもApple Pencilが使えるようになりましたので、ちょっとした手書き用途にiPad(無印)はうってつけですね。
そして、ノートPC代わりにiPad Proを買うのはまだおすすめできません。MacBookか、薄型軽量Windowsノートがいいでしょう。
それでもAppleは、iPad ProをノートPC化を推し進めるから
iOS11で、Appleさんが『iPad ProのノートPC化』を推し進めていくこと鮮明になりました。
なので、ぼくがここでいくらブーブーいっても、この流れは止まらないと思います(^^;
ぼくとしても、iPad ProがノートPC化することそれ自体は別に反対ではありません。
iPad Proは『ノートPCにもなる紙』になるのがベストだと最近は思います。
ただし現状では「まだまだ中途半端だ! なんとかしてくれ!」といいたいわけです。
その最たる例が『MacBookのほうが軽い』『PCソフトが使えない』『マウスが使えない』でした。
まぁ重量は、その差はわずかしかありませんので、実際に持ち運ぶ際には気にならないと思います。iPad Pro 10.5インチならさらに軽いし。
PCソフトが使えない点も、各種業務でiOSが主流になるのなら、いずれアプリが増えてくるでしょう。アプリ開発におけるiOSの自由度をもっと解放してあげたほうがいいとは思いますが。セキュリティの問題があるとはいえ。
あとはマウス。これに関してはAppleさんが首を縦にさえ振れば、すぐにでも実装できるはずです。マウスが接続されたら、iPad Proの画面にカーソル表示すればいいだけですから。右クリックしたら、iPhoneにしか搭載されていない3D Touch(圧力感知)メニューでも出せばいいじゃないですか。そして画面横スクロールしたいときだけ、左手で画面をスワイプすればいいじゃないですか。マウスとタッチの併用は十分可能と思いますが、なぜこうまでマウスを使わせてくれないのですかね?
いずれにしても上記3つが解消されて初めて、iPad ProはいよいよノートPCの代替になり得るでしょう。
そうすると、限りなくmacOSに近づくことになり、例えるなら『タッチ操作ができるmacOS』になって、Windowsの二の舞になる恐れもありますが、まぁそこはAppleさんが上手く設計してくれればなんとかなるんじゃないかなと。
それにベースはiOSですし、Windowsの失敗とは根本が違うとも思えます。
ハードウエアのスペックは今後も向上していくでしょうから、いずれはグラフィック用途や動画編集など重い操作もできるようになるでしょう。
だからあとはソフト側の問題──つまりはAppleさんの考え一つということなのですね。
ちなみに、個人的にはiPad Proの15インチが欲しいです、お絵かき用に! iPad Proを本気でノートPCの代替にするのなら、15インチがあってもいいと思うんだけどなー。
MacBookシリーズはどうなるのか?
iPadはその需要をiPhoneに食われまくっていましたが、ノートPC化を果たせば、今後は『iPhoneには真似できない大画面』が活きるわけです。
しかし、それがAppleさんの収益向上に貢献するのかというと微妙でしょうね。
なぜなら今度はMacBookシリーズと競合するから。
つまりiPadがMacBookシリーズの需要を食うだけになります。
Windowsノートの需要も食えるかというと……それは厳しいんじゃないかな。個人ユースならともかく、法人ユースにiOSのノートPCを導入するには、いろんな問題を乗り越えねばなりませんから。
しかもAppleさんは、このiPad Proの動きと真っ向対決するかのように、去年からMacシリーズのテコ入れにも着手しています。MacBookシリーズも刷新し、さらには、長らく放置されていたMac Pro(タワー型)のバージョンアップも約束しました。
だからMacBookシリーズも、向こう数年は安泰だと思います。
しかし数年はあっという間です。そうしたらどうなるのか?
ぼくは、iPad Proが上記のように進化したあかつきには、MacBookシリーズは潔く廃止していいと考えています。
iOSは、作り込んでいけば、あるいはサードパーティーにもっと解放すれば、macOSより使い勝手がよくなる可能性がありますし。
でもそうなるとiOSとはだいぶ別物になりそうですね。padOSとでもいうべきほどに。
もちろん、いまはまだMacBookシリーズは必要です。
ぼくのメイン機もMacBook Proで、このMacBook Proもそろそろ限界なので買い換えねばなりませんが、そのときもぼくはMacを選ぶでしょう。上記の通り、現状のiPad Proでは全業務をこなすこと不可能ですから。
ですが、iPad Proの使い勝手がMacBookと同じになり──iOS11で登場するファイル管理アプリをはじめとする様々な機能により、インターフェースの違いはあっても、機能としては、iOSもMacOSもほぼ同じになるわけですから、iPad ProがノートPCに追いつくのも時間の問題だと思います。
Appleさんが「ウン」といえば、あるいはMacBookシリーズとの差別化を諦めれば、来年にも追いつけるはずです。
そうしたらそこから3年もすれば、アプリも充実してくるでしょう。下手したらmacOSにはなくてiOSだけ作られるプロ向けアプリも登場するかもしれません。
あ、Ad○beはその波に乗り遅れてくれないかな? 新興ソフトベンダーは、クリエイティブ系ソフトの版図を一気に塗り替えられるチャンスかも! ぜひがんばってください(><)b
とにもかくにも、そうやってアプリも充実し、MacBookシリーズが廃版になったときこそ、iPad ProはついにノートPCとして使えるようになると思うのですね。
ちなみに、MacBookシリーズは廃版になったとしても、iMacとMac Proは残るか、あるいはiMacがより高性能化になりMac Proを取り込むか、どちらにしてもデスクトップコンピュータとしてMacは残ると思います。
超高性能な据え置き型コンピュータというのは、どんなときでも一定のニーズがありますからね。
ノートPCはそもそもモバイル性を重視しているんだから、iOSに統合しても、つまりはiPad Proに絞ってもいいんじゃない?ということですね。
そんなこんなで。
数年後のモバイルコンピューティングはいったいどうなっているのか──いまから楽しみです(^^)
カテゴリー:iPadの選び方