そろそろ年末進行のみくはです(><)b
さて今回は、先週ようやく届きました2018年の新型iPad Proについてレビュー致します!
お題はズバリ『仕事で使えるようになったのか否か?』
このために、無駄にスタバで作業してみた図(笑)
ぼくが入手したサイズは12.9インチですが、11インチも合わせてレビューしていきますね。保有している旧型のiPad Pro 10.5インチと、その使い勝手はほぼ変わらないと思いますので。
それではさっそく行ってみましょう!
まず仕事の定義なんぞを
ひとくちに仕事といっても多岐に渡ると思いますので、このエントリーでの『仕事』の定義をしておきますと、『仕事=人間からのアウトプット』としておきましょう。
例えば、メッセやメールの返信、何かしらの原稿執筆、Excel使って経理をしたり、はたまたデザインしたり動画編集したりまで。人間からのアウトプットが仕事、ということですね。あくまでもこのエントリーでの定義ですが。
人間へのインプット──例えば、ブラウジング(ネット視聴)や電子書籍の読書、動画視聴やゲームのプレイは、このエントリーでは仕事の範疇には含めません。
まぁインプットについては、iPadが元々得意とするところですから検討するまでもないってことで。
12.9インチは仕事に使えるか?
相変わらずお絵かき専用端末だ!
さて、2018年の新型iPad Pro 12.9インチを使ってみて思ったことは、このデカいiPad Proは、相変わらずお絵かき専用端末だなぁ(笑)ということ。
ぼくは趣味でお絵かきもするので12.9インチを買って悔いはありませんが、っていうかお絵かきにしか使うつもりありませんが、そういう人は少数派でしょうから、大多数の人は12.9インチではなく11インチのほうがいいと思います。
ノートPC代わりなら、ノートPCを検討すべき(笑)
「でも、ノートPCの代わりに使いたいんだけど、画面サイズは11インチではちょっと心許ない……」
と思った方!
そういう人にはMacBook(無印)がお勧めです(笑)
何しろ、『iPad Pro 12.9インチ+Smart Keyboard Folio』のセットより、MacBook(無印)のほうが軽いのです!
重量について詳しくは『Smart Keyboard Folio 12.9インチの重さは?』をご参照ください。
それにやっぱり、iOSよりmacOSのほうが制限ない分、やれることの幅は広がりますからねぇ。
2019年7月追記
残念ながら、MacBook(無印)は2019年7月9日に販売終了となってしまいました(ToT)
適度なサイズで軽くて、書類仕事にはうってつけのマシンだと思ったのですがねぇ。
まぁ本稿で書いたとおり、iPad Pro 12.9インチとめっちゃカニバってましたしね(^^; iPad Proを優先したということなのでせう。
そうすると、代替としてはMacBook Airということになりますが、重量を比較すると以下の通り。
- iPad Pro 12.9インチ(Wi-Fiモデル) + Smart Keyboard Folio = 1039g
- MacBook Air = 1250g
となるので、iPad Pro 12.9インチのほうが軽いとなります。
個人的には、それでもいろんなことができるMacのほうが安パイだとは思いますが、この辺は、そのうち稿を改めて検証してみたいと思います!
11インチは仕事に使えるか?
メッセやメールの返信にはOK
では11インチがどれほど仕事に使えるのか? ということになってきますが、まぁ、メッセやメールの返信程度でしょう(^^;
Macユーザーで、日本語変換ソフトもmacOS純正のヤツを使っているならば、iPad Pro 11インチで長文執筆もできるかもしれませんが、ぼくはMacユーザーでも日本語変換にATOKを使っているので、その変換効率や癖の違いから、iPad Proでの長文執筆は耐えられませんでした。
ゆえにメッセやメールの返信程度、と結論づけました。つまり多少の文章なら書けるけど、長文になると微妙な違いが煩わしくて無理、ということなのです。
ちなみにiPad Proは、Smart Keyboard Folio接続時、相変わらずATOKを使わせてくれません。切り替えの選択肢には『ATOK』と出てくるのですが、実際の機能はATOKに切り替わっていないです。なぜなら、ATOKのユーザー辞書が使えていないから。
これ、昔ながらの不具合なのですが、Appleさんは、ローカルでマイナーな日本語変換ソフトになんて対応する気ないみたいです、あるいは気づいていないのかしら?
マウスがないからなおキツい
さらには11インチで、Excel使って経理作業とかしようものなら、セルにカーソルを合わせるために画面をタップせねばならず、指と腕が疲れること必至(^^; 指先がプルプルしてきますよ。
カーソル移動にはキーボードの方向キーを使えばいいという意見もありますが、普通に考えて、マウスのほうが早いじゃないですか。なおiPad Proではマウスは使えません(iOSをハックしないかぎり)。
そういえば、『Excelは、マウスは使わずに操作した方が100倍速い』みたいな本を見かけたことありますが、そこまで超絶技巧を身につけるほどぼくはExcelを使いませんし……超絶技巧を身につけiPad Proを使ってみたら、ぜひ感想をお寄せください。
重作業は無理だがプレゼンはできるか?
もっといえばデザイン作業にもなるとiPad Proでやれるわけがないです。
いくらPhotoshopのフルバージョンがリリース予定とはいえ、11インチはもとより12.9インチでも厳しいでしょう。マウスがないということもさることながら、なにせ画面サイズがね。多くのデザイナーはiMacの27インチを使っていますから。
ノートPCでガチのデザイン作業をやる人はいない、というのと同じ理屈で、iPad Proでは無茶も過ぎるでしょう。
ちなみにPhotoshopフルバージョンの役割としては、iPad Proでガチ作業するためというよりも、iPad ProでPSD(Photoshopデータ)が開けるという、『作業する』より『閲覧できる』という役割のほうが意味あるでしょうね。
ちょっとした修正作業をiPad Proでやれるのはもちろん便利ですが、もしかしたら出先で、iPad Pro単体でデザインのプレゼンができるようになるかもしれません。そしてこのときも、外付けディスプレイやプロジェクタに接続するわけですから(だからこそのUSB-C!)、iPadのサイズは関係ないわけです。ゆえに11インチでいいと。
ただ、本当にプレゼンで使えるか否かは、まだ試していないのでちょっと保留です。ぼくの場合、そこまでプレゼンする機会もないし、いざプレゼンするってときに「あ、すみません。iPad Proじゃできませんでした」ではヤバイですし(^^;
iPad Proが仕事に使えるか否かまとめ
外回りの人のサブPCとして
ということで、iPadが仕事に使えそうなシーンとしては──
- 12.9インチはお絵かき専用端末。ノートPC代わりには不便。
- 11インチはメッセやメールの返信。プレゼンやミーティングは可能かも?
──という感じですねぇ。
いずれにしろ、ノートPCを完全に代替してくれる代物にはなり得ないと思います、2018年現在でも。
そうなると、外回りをメインに仕事している人向け、となるでしょう。
営業職の人はもちろん、客先でのミーティングが多い社長とかクリエイティブディレクターとか、取材に飛び回っているライターとか。
そういう人はiPad Pro 11インチが重宝しそうです。
11インチなら、キーボードとセットでも軽いし、電源も1日は持つでしょう。
まぁ仮にぼくが取材に飛び回るライターだったら、iPad Pro1枚で何でもかんでもやるのではなく、取材先ではiPad Pro 11インチで手書きメモして、ホテルに帰ってからノートPCで執筆しますけどねぇ。
そうそう、うちの事務所にちょくちょく来られる営業の人は、いまやノートPCではなくタブレットだけを持ってきてますね。Androidだけど(^^;
Smart Keyboard Folioは試し打ち必須!
あ、ちなみに、11インチ用のSmart Keyboard Folioは、店頭まで出向いて試し打ちしたほうがいいと思います。とくに男性は手が大きいので(笑)
ぼくのデカい手だと、タイピングは不可能ではないにしろ、慣れるまではミスタイプが増えるなぁという感じでした。キーサイズがちょっと小さいから、普段通りにタイピングすると、キーとキーの間に指が落ちてしまいます。
ならば外回りでもない自分は、iPad Proに慣れるまでがんばるよりも、素直にノートPCでいいじゃん、という結論です。
コンピュータのためにがんばるよりも、仕事のためにがんばりましょうって感じですし(^^;
追伸:仕事にまったく使えない、という意味ではないよ
iPadは手書きができるコンピュータ
──と、ここまで書くと「iPad Proは仕事にまったく使えない」という意味に捉えられてしまうかもですが、そういいたいわけではありません。
「iPad Proだけで仕事しよう」というのなら、それにはちょっと無理があるから「外回りで、手荷物をできるだけ軽くしたい人」に限られるでしょう、ということです。
PCと併用してのiPad Proなら、十二分にその価値を発揮してくれます。
何しろコンピュータに手書きができますからね。
Apple Pencilがさらに使いやすくなったので、手書きの効率はより高まりました。新型Apple Pencilについてはこちらへ
まぁ、廉価なiPad(無印)でも手書きできるようになってますから、無地かProかで悩むところではありますが。
ここでは単純に──
- 頻繁に手書きする仕事の人はiPad Pro 11インチ
- たまに手書きする程度ならiPad(無印)
──という感じでいいと思います。
もちろん、予算に余裕があるならiPad Pro 11インチのほうがいいとは思いますが(^^;
あらゆるデバイスに手書き機能を!
ところで、AppleさんがあくまでもMacBookシリーズにApple Pencilを対応させないというのなら、iPad Pro 7.9インチ──つまりiPad miniサイズでApple Pencilを使えるようにしてほしいですよねぇ(^^;
軽量なMacBook(無印)をもってしても、iPad Pro 10.5インチと一緒に持ち歩くのはちょっと重く感じます。iPad miniと比べると、たかだか169.2gの違いではありますが。
あるいは、iPhoneにApple Pencilを対応させてほしい!
iPhoneは常に持ち歩いているから、もしApple Pencilが対応してくれたなら、屋外でも手書きできて便利だし、そうなるとiPhoneで、文房具のシステム手帳のような使い方ができると思うのです。
せっかく、iPhoneがますます巨大化しているというのに手書きできないというのはコレ如何に? Apple Pencilも、ワイヤレス充電できるようになったのに。
テクノロジーは出揃っているんだから、来年こそはぜひともiPhoneで手書きできるようにしてほしいですねぇ(^^;
そして最終的には、スタイリッシュな開閉式のiPhoneになって、開けば7〜8インチとなりiPad miniサイズまで拡張すると。そうなると、いよいよiPadが危ういけどねぇ(^^;
まぁぼくはiPadが好きなんじゃなく、板状端末に手書きできることが好きなので、別にiPadという名前がなくなってもいいんだけど。
どっちかといえば、二つ折りのiPhoneで8インチまでサイズ拡張して、あとは、キーボード脱着式のMacBookシリーズに手書きができればいうことなしで、iMac 27インチの大画面にお絵かきできれば理想的なのですが。Surface Studioのようにぜんぜん使えないヤツは勘弁ですが(^^;
追伸の追伸:マウスは仕事に必須!
ぼくはMacでも5つボタン(笑)
「マウスはもう古い」という意見もありますが、ぼくはまだまだマウス派です。
なにせ、Macなのに5つボタンマウス使ってて、親指付近のボタン2つにはcommandキーとoptionキーを割り当てており、これがなくなるとキーボードだけのショートカットに戸惑うほどでして(^^;
かつては7つボタンマウスとか使ってたんですが、さすがにマニアック過ぎてマウス自体がなくなっちゃいました(^^;
マウスが使えないとどうなるのか?
閑話休題して前述の通り、タップでの細かい操作は不向きなのですよ。指がプルプルします。
なので画面の端を押さえてタップするようになり、そうなるとテーブルに肘をつくことになり、気づけば猫背になって姿勢が悪くなっています。
かてて加えて、スクロールのたんびに腕を行き来していたら腕がしびれてきますし、これが毎日となると腕や肩が腱鞘炎になりそうです(^^;
ショートカットキーを駆使するにも限界がありますし、そうまでしてキーボードオンリー操作にこだわる理由はぼくにはありません。DOS世代でもないですしねぇ(^^;
だからぼくはどうしても、iPad ProをPCライクに長時間操作することはできないのです。
さらにいえばSmart Keyboard Folio接続時の──つまりノートPCのように使っているときのiPad Proは手書きしにくいのです。
手書きしようと思うと画面がグラグラするし、手書きに適切な傾きは人それぞれですし。
手書きするときはSmart Keyboard Folioを折りたたむか外すかしろってことでしょうか? でも、手書きでちょくちょく注釈を入れるたびにそんなことをやるのは面倒ですし。
で、その手書きしにくいPCライクをAppleさんは提案しているにもかかわらず、MacBookシリーズでは手書きさせてくれない……と。
Appleさんの設計思想が、どうにも矛盾しているような気がしてならない、イコール、自社製品カテゴリの競合を避けるためだけに機能制限しているように見える昨今です。
コンピュータにもなる紙、それがiPad Pro
この矛盾の解決策は、ぼくの単純思考では極めてシンプルで、iPad ProをPCとして提案することを止めればいい、となります。
このブログを毎回読んで頂いている方には耳ダコではありますが、iPadは紙なのです。
iPadは手書きができるコンピュータではなく、『コンピュータにもなる紙』であって、ノートPCの代替とさせるのではなく、紙の代替を目指すべきだと常々思っています。
ゆえにSmart Keyboardは廃止(Surfaceの二番煎じなんてもってのほか!)。
ノートPC使いたいならMacBookシリーズ。
iPad Proはより軽く、より薄くすることで、ノートPCとの併用を目指す。
ゆくゆくは、ノートPCの『手書きができるサブウインドウ』にしたっていい。その方が、キーボードがくっついているより手書きしやすいと思うのですが。
どうせ、タブレット市場はこれ以上伸びないのだから、そこをなんとかテコ入れしても裾野は広がらないと思います。であれば、『紙と鉛筆をデジタル化する、本気で』という新市場の創設に挑戦したほうがいいのではないか?
仮に折りたたみ式になっても開いて8インチ台がiPhoneサイズでは限界でしょうから、それ以上の手書きサイズが欲しいならiPadを使うことになるでしょう。紙にいろんなサイズがあるように。あるいはiPadがペラペラになるなら、iPhoneは別に開閉式にならなくてもいいし。
こういう作戦のほうが、Appleさんもユーザーにたくさん『作品』を買わせることができるし、信者(笑)はより使いやすくなって嬉しいし、双方向にハッピー……と常々考えているのですが、いかがでしょ?
まぁあと10年もしたら、板状デバイスなんて考え方もなくなってるかもしれませんけどねぇ(^^;
以上、ご参考になれば幸いです!
カテゴリー:iPadの選び方